ホンダ、大型スーパースポーツ「CBR1000RR / SP」の新型発売

2017年3月16日 19:46

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CBR1000RR ヴィクトリーレッド(本田技研工業の発表資料より)

CBR1000RR ヴィクトリーレッド(本田技研工業の発表資料より) [写真拡大]

  • CBR1000RR ヴィクトリーレッド
  • CBR1000RR(マットバリスティックブラックメタリック)
  •  CBR1000RR SP ヴィクトリーレッド
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 本田技研工業(ホンダ)は16日、大型スーパースポーツバイク「CBR1000RR」と「CBR1000RR SP」をフルモデルチェンジし、17日に発売すると発表した。

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 「CBR1000RR」は、1992年に初代モデル「CBR900RR」が発売されたCBR900シリーズの後継として、2004年に発売。新型は、初代から継承されてきた開発コンセプトである「トータルコントロール~操る楽しみの最大化」を受け継ぎ、さらなる進化を図るため、「ネクストステージ“トータルコントロール”操る楽しみの進化」を開発テーマにされた。2017年モデルでは、初代「CBR900RR」の発売から25周年を記念するステッカーもフューエルタンク上面に採用した。

 新型「CBR1000RR」は、クラス最軽量の車両重量とマス集中化がもたらす軽快性、出力向上と扱いやすい特性を両立したパワーユニット、ファンライディングをサポートする電子制御技術を採用し、操る楽しみを追求したCBRシリーズの最上位モデル。

 パワーユニットは、バルブタイミングおよびリフト量、圧縮比などエンジン諸元の最適化と、スロットルボアの拡大、マフラー構造の最適化など吸排気系のセッティングを組み合わせ、低回転域の力強いトルク特性と高回転域の出力向上を両立。スロットルグリップ開度をセンサーで検出し、ECUがスロットル・バイ・ワイヤモーターに駆動信号を送ることでスロットルバルブを制御する、スロットル・バイ・ワイヤシステムを採用。スロットルボアを拡大しながら低開度からコントローラブルな特性を実現している。

 電子制御技術では、IMU(Inertial Measurement Unit)により、車体の角速度、加速度を検出し、ホンダ独自のアルゴリズムで車体姿勢を推定する車体姿勢推定システムを採用。パワーセレクターでは、ライダーの好みや走行状況に応じて、スロットル操作に対する出力特性を任意に選択可能。全てのギアでピーク出力まで引き出せる「レベル1」から、1~4速ギアまでの出力を制御し反応を最も穏やかにする「レベル5」までの5段階を設定した。走行中にスロットルを全閉し、減速する際のエンジンブレーキの強さを制御するセレクタブルエンジンブレーキは、ライダーの好みに応じて3段階のレベルが選択が可能だ。

 デザインは、スーパースポーツモデルとしての居住性と空力特性を追求したスタイリングとしており、「タイト&コンパクト」をテーマに、軽快感とアグレッシブなイメージを表現。必要最低限のカウル面積と、よりタイトに各カウル面を内側に追い込むことで、コンパクト化と前面投影面積の低減を図り、軽量化とマスの集中化に寄与する。また、フューエルタンク形状を見直し、ニーグリップ両側面部の幅をスリム化。ライダーによる荷重コントロールの自由度を向上した。

 カラーバリエーションは、レッドを基調にウイングマークをモチーフとしたブラックのグラフィックを施し、力強さを表現した「ヴィクトリーレッド」と、ブラックを基調に鮮やかなレッドを各所に配することで先進性を表現した「マットバリスティックブラックメタリック」の2色を設定。

 「CBR1000RR S」Pは、走行状況に応じて減衰力を制御し最適な特性を提供するÖHLINS(オーリンズ)製 Smart ECシステム採用の電子制御サスペンションのほか、ブレンボ製フロントブレーキキャリパーを装備。より一層の軽量化とマス集中化を図るため、リチウムイオンバッテリーを搭載したほか、公道用量産車として世界初のチタン製フューエルタンクを採用するなど、よりスポーツ走行時の楽しみを視野に入れた特別な仕様としている。カラーバリエーションは、「ヴィクトリーレッド」の1色のみを設定。

 メーカー希望小売価格は、CBR1000RRのマットバリスティックブラックメタリックが201万4,200円、ヴィクトリーレッドが204万6,600円、C0BR1000RR SPが246万2,400円(いずれも税込)。年間販売計画台数は、合計で700台。

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