関連記事
マウスの「狩り」を司る脳の領域を操作する実験
記事提供元:スラド
マウス脳内で、「狩り」を行う本能を制御する領域が特定された。さらにこの領域に対して操作を行うことで、マウスに対し外部から狩りを行うように操作することができたという(NewScientist、Cell誌掲載論文)。
今回特定されたのは、獲物を追いかけるための指示を出す領域と、噛み付くための首やあごの筋肉をコントロールする領域。実験では、今回特定された脳内の領域をレーザー光によって活性化させたという。その結果、通常はケージ内を歩き回っているマウスが、その通り道にあるものすべてに対して攻撃的になり、ボトルキャップなどの餌ではないものに対しても攻撃を行うようになったという。さらに、獲物に襲いかかった後はそれに噛み付き続けるようになったそうだ。
また、獲物を追いかける領域のみを無効にした場合、獲物を狙う行動は遅くなったが噛み付く行為は行ったという。逆に噛み付く領域のみを無効にした場合、獲物に飛びかかることはしたものの、噛み付くことはしなくなったそうだ。
スラドのコメントを読む | サイエンスセクション | サイエンス
関連ストーリー:
社会から隔絶されると不安になるのは、脳内の特定のタンパク質が活性化されるのが原因と判明 2016年12月05日
免疫細胞「ミクログリア」が脳神経回路形成に繋がっていることを発見 2016年10月11日
高齢の猫の脳でアルツハイマー病と同じような神経細胞の脱落が確認される 2015年12月16日
※この記事はスラドから提供を受けて配信しています。
スポンサードリンク