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日本の宗教は神道系と仏教系の二強、キリスト教は全人口の約1.5%
文化庁は13日、2016年12月31日時点での宗教統計調査を発表。それによると、現在の日本における宗教法人の総数は18万1,645団体で、信者の数は神道系が約8,954万人、仏教系が約8,871万人、キリスト教が約193万人、これら以外の諸教が約872万人であった。日本の伝統的な宗教である神道系、仏教系の勢いは強く、キリスト教系を圧倒する結果となっている。同時に、新興宗教を含む諸教の信者数も多く、不安な時代を宗教に頼って乗り切ろうとする現代人の傾向を見て取れる。
宗教統計調査は、日本の宗教の動向を把握すべく、文化庁文化部宗務課が1949年(昭和24年)以降毎年行っているもので、その年の12月末日時点での統計をまとめたもの。宗教団体、信者数の数値は、宗教法人及び宗教団体からの報告に基づいている。
宗教法人には、自ら神社、寺院、教会を持って活動する「単位宗教法人」と、宗派、教派、教団のように複数の単位宗教法人を傘下に持つ「包括宗教法人」とがある。単位宗教法人のうち、包括宗教法人の傘下にある単位宗教法人は「被包括宗教法人」、どこの傘下に入っていない宗教法人は「単立宗教法人」と呼ばれる。
今回公表のデータによると、日本の包括宗教法人数は399団体、被包括宗教法人と単立宗教法人を合わせた単位宗教法人数は18万1,246団体となっている。宗教別の内訳は、文部科学大臣所轄の法人数が、神道系218、仏教系455、キリスト教系320、諸教が108、都道府県知事所轄の法人数が、神道系8万4,821、仏教系7万6,945、キリスト教系4,408、諸教1万4,370であった。文部科学大臣所轄と当道府県知事所轄の法人数を合計した値を比較してみると、やはり神道系、仏教系の法人数の多さが際立つ。
世界人口の30%以上を信者に持つと言われているキリスト教だが、今回の宗教統計調査のデータによると、日本の全人口におけるキリスト教の信者の割合は約1.5%程ということになる。モノのインターネット化が進み、社会の中のあらゆる情報が瞬時に飛び交う現代社会においても、日本人の宗教観は江戸時代同様、神道と仏教に根付いているようだ。(記事:荒川・記事一覧を見る)
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