米議会の暗号化ワーキンググループ、「バックドア」提供に反対示す

2016年12月29日 10:03

印刷

記事提供元:スラド

taraiok 曰く、 米議会の暗号化ワーキンググループ(EWG)が、FBIなどが求めていた司法当局へのバックドア提供についての報告書を発表した。同グループは「議会は暗号化という重要な技術を弱めるべきではない。ただし、法執行機関や情報機関が有している懸念を無視してはならない」とした(BetaNewsレポート[PDF]slashdot)。

 その上で、暗号専門家と情報セキュリティ専門家は、ハッカーや悪意のある行為者に対抗するため、安全性を損なうことなく、法執行機関に暗号化されたデータへの例外的なアクセスを提供するシステムを考案・実装する手段を考えるべき、非常に困難で非現実的ではあるが不可能ではない、としている。さらに、議会は法執行機関の技術企業間のコミュニティと協力を促進すべきであるともしている。

 スラドのコメントを読む | セキュリティセクション | 暗号 | アメリカ合衆国 | プライバシ

 関連ストーリー:
未だに少なくないユーザーが自宅の無線LANを暗号化していない 2016年12月26日
PGPは有害無益? 2016年12月21日
ネット検閲に積極的なトランプ政権の誕生に対し、Mozillaはネットの中立性を守る活動に注力へ 2016年12月06日

※この記事はスラドから提供を受けて配信しています。

関連記事