サムスン、量子ドット技術を手がけるQD Visionを買収

2016年12月1日 17:16

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記事提供元:スラド

あるAnonymous Coward 曰く、 Samsungが人工知能のスタートアップ企業Viv Labsや車載伝送機器やオーディオメーカーHarmanに続いて、量子ドットディスプレイ技術を手掛けている米の技術企業「QD Vision」を買収することが関係者の話で分かった。ただし、SamsungやQD Visionから正式なリリースは出ていない(ZDNetCNET Japan東亜日報)。

 一部報道によれば、買収金額は推定約7000万ドルだという。QD Visionが持つ量子ドットディスプレイ技術では液晶などの従来技術より鮮明な発色を実現でき、また有機ELと比べると製造コストも下げられるとしている。同社は6月に量子ドット技術を採用したゲーム用途向けの新型曲面モニタを発表している。

 SamsungはGalaxy Note 7の炎上トラブルに加え、朴槿恵大統領の親友、崔順実容疑者の韓国国政介入疑惑をめぐる捜査の一環として、社屋の家宅捜索を受けたことから評価を下げていた。今回の買収が確定すれば、有機ELを推すLGに対抗する強力な技術を手に入れることになり、一連の問題による投資家離れを静めるためのプラス材料になるだろうとも伝えている(NewsWeekSlashdot)。

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