エネルギー消費は5年連続減少、冷夏・暖冬の影響、2015年度

2016年11月22日 11:59

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 資源エネルギー庁は、各種エネルギー関係統計などを基に、2015年度のエネルギー需給実績をまとめた。最終エネルギー消費は前年度と比べ1.8%減少。減少は5年連続で、部門別に見ると企業・事業所他部門が同1.5%減(うち、業務他部門は同5.6%減)、家庭部門が同3.3%減、運輸部門が同1.7%減だった。同庁では「前年度以上の冷夏・暖冬等の影響で、家庭部門を中心に全部門で減少した」としている。

 供給側からみると、前年度比1.6%減だった。発電電力量の構成は、再生可能エネルギーが約13%(同1.0%ポイント増)、原子力が約1%(同0.9ポイント増)、火力が約86%(同1.9ポイント減)となった。

 エネルギーに伴い排出される二酸化炭素量は、前年度比3.5%減と2年連続減少、東日本大震災後の最少を記録した。 同庁では「減少は需要の減少に加え、再生可能エネルギーの普及や原子力発電所の再稼働などにより昨年度に引き続く減少となった」と分析している。

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