関連記事
全ての責任は私にある、駆けつけ警護で稲田防相
稲田朋美防衛大臣は18日の記者会見で、南スーダンPKO活動の第11次要員から施設隊の活動地域を「ジュバ及びその周辺地域」とすること、駆けつけ警護などの任務を付与することなどを規定した「自衛隊行動命令」を同日に出したと発表した。また「全ての事についての責任は私にあると思う」と責任も明確にした。
そのうえで、稲田防衛大臣は「新たな任務となる『駆け付け警護』を実施する地域についても、この活動地域内にて、自ずと限定されることとなる」と説明した。
また「行動命令は駆け付け警護と宿営地の共同防護の実施、衛生態勢の充実を図るべく、医官を1名増やすための変更、第10次要員から第11次要員への指揮転移が行われる12月12日から行動命令を適用することを規定している」とした。
また、稲田防衛大臣は駆けつけ警護について「緊急要請を受け、人道的見地から自衛隊が自己の安全を図りながら、対応できる範囲で行う応急的な保護のもの」としたうえで「助けられる人を見捨てない。そして、過去にも、東ティモールやザイールにおいて、邦人から保護の要請を受けて、こういった『駆け付け警護』規定がないために、自衛隊がとても苦労して、輸送の規定を使ったり、自衛隊管理の規定を使ったり、訓練もしていない中で駆け付けて邦人を保護したという事例がある。今回はしっかり法的に根拠を与え、さらには自衛隊の皆様に対応できる範囲のレベルまで訓練も積んで付与するものだ」と説明した。
稲田防衛大臣は「昨日もテレビを見ておりますと、何か他国の部隊を助けるために警護するために駆け付けるような説明があった。そういったものを想定しているのではない」と語った。
稲田防衛大臣は「他国の軍隊は歩兵部隊でありますが、わが国が南スーダンに派遣しているのは施設隊、道を作ったり、施設を作ったりしている部隊。そういったことも、しっかりと説明していきたい」と語った。
また、南スーダンの情勢について「南スーダン全体の治安情勢は極めて厳しいものがあると思っている。ジュバ市内、その周辺、今回活動の範囲は限ったけれども、そこについても比較的安定はしているというものの、緊張感をもって見ていく必要があると思っている」とし「特に北部、南部の境界、国境付近では武力による衝突や一般市民の殺傷行為が度々生じている。首都ジュバでは7月に大規模な武力衝突が発生しているので、現在は比較的落ち着いているけれども、楽観できる状況ではないので、しっかり見ていく必要がある」とした。(編集担当:森高龍二)
■関連記事
・トランプ氏と会談帰国後に集中審議をと民進要請
・自衛隊員救急救命法案を民進・自由が共同提出
・非軍事の国際貢献を国会で議論すべき 社民談話
・安全保障で「日韓協力は大変重要」岸田外務大臣
・駆けつけ警護、宿営地の共同防護ともに付与へ
※この記事はエコノミックニュースから提供を受けて配信しています。
スポンサードリンク