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米政府、海軍による数十万本のソフトウェア不正使用訴訟に反論
headless 曰く、 3D地理データを視覚化するソフトウェア「BS Contact Geo」を米海軍が不正コピーしたとして開発元のドイツ・Bitmanagement Softwareが訴えていた裁判で、米政府は海軍がソフトウェアを数十万台のコンピューターにインストールしたことを認めつつ、ライセンス違反ではないと反論している(裁判所文書: PDF、TorrentFreak、Ars Technica)。
米海軍施設技術部隊(NAVFAC)はBS Contact Geoのテストを2011年に開始し、Bitmanagementの再販業者と38本のライセンス契約を結んでいる。その後、大規模な導入の準備として海軍の要請を受けたBitmanagementはBS Contact Geoの不正コピー防止機能を削除したが、ライセンス交渉を進める一方で海軍はBitmanagementに無断で数十万台のコンピューターにBS Contact Geoをインストールしたという。そのため、Bitmanagementは7月、未払いのライセンス料などおよそ6億ドルの支払いを求め、米政府を相手取った訴訟を提起した。
これに対し米政府では、38本のライセンスは同時使用ライセンスであり、Bitmanagementも海軍のネットワーク内でライセンス本数よりも多くのコンピューターにインストールすることを認め、それが可能になるようソフトウェアを変更したと主張している。2013年10月には、海軍のコンピューター104.922台にBS Contact Geoをインストールしたという内容の電子メールがBitmanagementの重役あてに転送されているが、これもネットワーク内でのインストールが成功したことを知らせるものだったとのこと。さらに、Bitmanagementが外国企業であることから、米政府を訴える条件を満たしていない点も指摘。本件を審理する連邦請求裁判所に対し、訴えを却下して再度の訴えを認めないこと、被告が原告の主張する著作権を侵害していないとの判断を示すこと、原告に被告の訴訟費用の支払いを命じることなどを求めている。
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