テルミン氏、冷戦時に「バッテリーもケーブルも不要な盗聴器」開発

2016年11月12日 12:14

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記事提供元:スラド

あるAnonymous Coward 曰く、 電子楽器「テルミン」の開発者として知られるレフ・セルゲーエヴィチ・テルミン氏が、電源不要で動作する盗聴器を開発していたそうだ。この盗聴器は実際に冷戦時に使われ、ソ連(当時)のアメリカ大使館に設置されていたという(GIGAZINE)。

 この盗聴器は第2次世界大戦後の1946年、ソ連のボーイスカウトグループが寄贈した木彫りの国章内に埋め込まれていたという。この盗聴器は大使の住居のドアに7年間にわたって飾られていたそうだ。

 盗聴器のサイズは「鉛筆より小さい」もので、マイクとして働く薄膜が貼られたシリンダーとアンテナから構成されていたという。この盗聴器は特定の周波数の電波を受信すると盗聴を開始するというもので、動作原理については詳しくは説明されていないが、電波の反射波に音声信号を乗せるという仕組みだと思われる。

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