米セキュリティ会社、電子投票機のハッキングは簡単と方法公開

2016年11月10日 18:53

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記事提供元:スラド

taraiok 曰く、 アメリカ大統領選挙が行われる3日前、カリフォルニアのセキュリティ会社Cylanceは、全米の投票所で利用される電子投票機の1つ「Sequoia AVC Edge Mk1」がいかに簡単にハックできるかを公開した(Cylance動画Bleeping ComputerSlashdot)。

 電子投票機はオフライン動作が基本であるため、ハックするには物理的にアクセスする必要がある。このハッキングはPCMCIAカードを経由して、投票機のファームウェアを書き直すことで動作する。候補者の名前を書き換えるといった形で画面表示を変更することにより、投票集計を操作することが可能だとしている。

 Cylanceは暫定的な対策として、有権者が利用するアクティベーションカードスロット以外の外部インタフェースを監視・監督すべきだとしている。なおReutersによれば、米大統領選ではこうした電子投票機は4人に1人が使用する。この中にはジョージア、ペンシルベニア、バージニアといった激戦州も含まれるとしている(Reuters)。

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