東芝が水力発電設備を受注、四川国営企業に納入へ

2016年11月4日 14:05

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記事提供元:フィスコ


*14:05JST 東芝が水力発電設備を受注、四川国営企業に納入へ
東芝<6502>は4日、中国国営企業の四川岷江港航電開発有限責任公司から55.6メガワット(MW)のバルブ式水車および水車発電設備5セットを受注したと報告した。2017年2月の納入開始を見込む。
東芝のグループ会社で、水力発電設備の製造・販売を手がける東芝水電設備(杭州)有限公司を通じて受注した。東芝水電は2005年の設立以降、87台の水車・ポンプ水車、101台の発電機・発電電動機を納入。今回、その高い技術力と機器信頼性、中国国内における納入実績が評価された。
一方、受注先の四川港航は、四川省楽山市で河川を利用したインフラ設備の運営や管理などを手がける。東芝水電は今回、四川港航が岷江流域に建設予定のチェンウェイ発電所向けに水力発電設備を納入する予定だ。受注したバルブ式水車は、低落差の流れでも効率的に発電できる設備だという。
中国では近年、再生可能エネルギーへのニーズが高まっている。エネルギー分野の「第13次5カ年計画」では、水力発電の発電容量を2015年の319ギガワット(GW)から2020年までに380GWに拡大する計画が掲げられている。

【亜州IR】《ZN》

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