【注目銘柄】SHIFTは17年8月期増収増益予想、AI関連として注目

2016年10月17日 16:58

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

 SHIFT<3697>(東マ)はソフトウェアテストサービスを展開し、17年8月期増収増益予想である。ワークスアプリケーションズと業務・資本提携して人工知能(AI)を使ったパッケージソフトウェア開発における品質保証も強化する。株価は戻り歩調だ。AI関連としても注目され、7月の年初来高値を突破すれば上げ足を速めそうだ。

■ソフトウェアテスト事業を展開

 ソフトウェアテストサービス(コンサルティングサービス、ソリューションサービス、ヒンシツプラットフォームサービス)を展開している。単なる人材リソースの提供にとどまらず、独自の方法論に基づいて標準化された高品質・低コストのテストアウトソースを実現するソリューションサービス、豊富なノウハウや膨大なデータに基づいた高付加価値のコンサルティングサービスまで、一貫して提供している。

 エンタープライズ向けソフトウェアテストのアウトソーシングは、システム開発が大規模化していく中で需要が増加基調である。こうした流れを背景に、中期成長戦略として、ソフトウェアテスト専門企業から、顧客の開発プロセス全般における一気通貫サービスを展開する品質保証専門企業への成長を加速するため、サービスポートフォリオの拡充を推進している。そして戦略的投資活動によるトップラインの成長を推進しながら、徹底的な原価削減活動や業務効率化により好調な利益水準を維持することを基本方針としている。

 16年6月にはセキュリティ分野での技術力とサービス力の強化を目的として子会社SHIFT SECURITYを設立した。

■M&A・アライアンスを積極活用、AI関連強化

 15年4月、サイバーセキュリティ領域のリーディングカンパニーであるFFRI<3692>とセキュリティテスト分野で業務提携、16年9月アーキテクチャ設計などの領域を専門とするコンサルティング業務のメソドロジック(東京都)の株式を取得(出資比率66.67%)して子会社した。

 10月12日には、ERPパッケージのリーディングカンパニーであるワークスアプリケーションズと、包括的業務提携および資本提携に関する基本合意書を締結した。人工知能(AI)を使ったパッケージソフトウェア開発における品質保証に関して包括的に業務提携する。資本提携はワークスアプリケーションズの第三者割当増資を引き受ける。出資金額は3億06百万円を目途とし、出資比率は1%未満の見込みだ。なおワークスアプリケーションズは当社株式を16万7000株保有している。

 また10月12日には、システムエンジニアリングサービス展開するバリストライドグループ(東京都)の全株式を取得(11月30日予定)して子会社化すると発表した。子会社化によって優秀なソフトウェア開発者を確保し、これまで機会損失となっていた大規模かつ高難易度プロジェクトへの対応能力を向上させる。

■16年8月期大幅増収増益

 10月12日発表した前期(16年8月期)の連結業績(7月7日に増額修正)は、売上高が前々期(15年8月期)比67.6%増の55億11百万円、営業利益が同62.2%増の5億17百万円、経常利益が同80.6%増の5億69百万円、純利益が同57.6%増の3億07百万円だった。配当は無配を継続した。

 増収率が過去最高となり、徹底した原価削減活動も奏功して計画超の営業増益だった。エンタープライズ領域では、業界での認知度向上に伴って大手事業会社やプライムベンダーからの直接受注が好調に推移した。エンターテインメント領域ではソーシャルゲームなどの既存領域が堅調に推移し、新領域へのサービス拡大促進も寄与した。

■17年8月期も増収増益予想

 今期(17年8月期)連結業績予想(10月12日公表)は売上高が前期(16年8月期)比54.2%増の84億98百万円で、営業利益が同11.1%増の5億75百万円、経常利益が同5.9%増の6億03百万円、純利益が同7.7%増の3億31百万円としている。配当は無配継続としている。

 人件費増加などで増益率は増収率に比べて小幅だが、顧客特性に応じた品質保証体制の構築、事業会社との直取引プロジェクトの推進などによって企業成長の牽引を図る方針だ。需要は拡大基調であり、16年1月子会社化したリベロ・プロジェクトや16年4月設立したベトナムの子会社SHIFT ASIAのフル寄与、さらにワークスアプリケーションズとの業務提携効果、メソドロジックとバリストライドグループの子会社化効果も期待される。

■株価は戻り歩調で7月の年初来高値目指す

 株価の動きを見ると、7月の年初来高値1565円から一旦反落したが、8月の直近安値1020円から切り返している。週足チャートで見ると26週移動平均線がサポートラインとなって13週移動平均線を回復した。戻り歩調だ。好業績を評価して7月の年初来高値を目指す展開だろう。これを突破すれば上げ足を速めそうだ。AI関連としても注目される。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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※この記事は日本インタビュ新聞社=Media-IRより提供を受けて配信しています。

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