減産合意だけで原油高は維持できるか?

2016年10月11日 14:18

印刷

記事提供元:フィスコ


*14:18JST 減産合意だけで原油高は維持できるか?
 報道によると、OPECは「原油生産を過度に引き締めることにより市場に衝撃を与えることは避ける必要がある」との見方を示しているが、市場関係者の間では減産の規模次第でNY原油先物は1バレル=60ドル台に上昇する可能性があるとの見方が浮上している。ただし、一部の市場関係者からは「減産は世界経済の成長鈍化に起因する需要減少に対応する措置であり、原油先物が一段高となるかどうか自信が持てない」との声が聞かれている。

 10日の米国株は原油先物の反発を好感して強い動きを見せたが、ドル高や長期金利の上昇は株価を圧迫する要因になるとみられている。11月のOPEC総会で世界的な供給制限で合意が得られる可能性はあるとしても、ドル高・原油高・株高の状態が長く続くことは期待できないとの声が聞かれている。《MK》

関連記事