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オムロン、非接触型「車載用脈拍センサー」CEATECで発表。生体センシングで安全運転支援
オムロンが発表した車載向け「非接触脈拍センサー」のプロトタイプ。2016年10月4日に幕張メッセで開幕した「CEATEC JAPAN 2016」に展示した。大きさはタバコの箱の半分ほど[写真拡大]
オムロン・オートモーティブエレクトロニクスは、「非接触脈拍センサー」のプロトタイプを、2016年10月4日に幕張メッセで開幕した「CEATEC JAPAN 2016」に展示した。測定が難しい車載環境下においても高精度に脈拍を測定できる非接触脈拍センサーのプロトタイプだ。
今回、新たに開発した生体センシング技術は、人体に電波を当て、オムロン独自のアルゴリズムで処理することで脈拍値として出力するもの。ドライバーの体表面に電波を送信し、体表面に当たって戻ってきた電波を受信することで、血管が脈を打つときに体表面上で発生する約100um以下の変位を検出。この信号を独自のアルゴリズムにより脈拍信号として抽出することで、脈拍値として出力するという。
非接触で測定できるため、体にセンサーを装着する必要がなく、ドライバーに煩わしさを与えない。また、コードレスなので運転操作への影響を与えることなく、リアルタイムに膜泊を把握できる。
近年、ドライバーの疲労による居眠りや突発性疾病発症に起因する自動車事故が増えている。このような事故を未然に防止するために、運転中のドライバーの健康状態をモニタリングし、異常を早期に検出するニーズが高まっている。今回発表したプロトタイプは、非接触脈拍センサーにより運転中のドライバーの脈拍をモニタリングすることで、眠気の状態を脈拍数の変化から推定するなど、ドライバーの異常状態を早期に検出することが可能となる。
今回の非接触脈拍センサーに2016年6月に発表した「最新AI技術を用いて運転手の状態をリアルタイムに判定する車載センサー」や2016年4月に発表した「手首だけで1拍ごとの血圧値を連続で測定するウェアラブルセンサー」などと併用すれば、ドライバーの外観状態と体の内部特性の両面からドライバーの健康状態をモニターし、高精度な異常検出が可能となる。
同社は今後、脈拍測定以外にも複数のセンシング技術や製品を組み合わせることで、ドライバーの異常状態や異常発生リスクをさらに高精度に検出するシステムの商品化を実現して、ドライバーの健康状態などに起因する事故を未然に防止する世界初の「車載ヘルスケアシステム」の技術開発に取り組むとしている。(編集担当:吉田恒)
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※この記事はエコノミックニュースから提供を受けて配信しています。
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