中国:プレジャーボートの需要拡大、17年には「大衆的市場」へ

2016年9月26日 09:20

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記事提供元:フィスコ


*09:20JST 中国:プレジャーボートの需要拡大、17年には「大衆的市場」へ
中国で近年、ヨットやモーターボートなどを含むプレジャーボートの需要が拡大している。沿海部や川沿いにある大きな都市では、レジャー、観光、スポーツの分野でプレジャーボートの利用が増加。国は2017年までに観光業を中心に利用をさらに拡大して、「大衆的な市場」へと育てていきたい考えだ。中国新聞網がこのほど伝えた。
中国でのプレジャーボート売上高は、2007年から13年にかけて33.1%増、さらに13年から15年にかけて41.4%拡大した。当初は富裕層を中心とした需要が主体だったが、近年は船を楽しむことがより一般的になってきている。先進国での需要は「国民17人に1隻」、中国では「30人に1隻」として計算すれば4000万隻以上の需要があることになる。ただ実際に、国内で登録されているプレジャーボートは5500隻ほどしかなく、無登録の2万隻を加えても、今後の市場拡大が期待できる。
プレジャーボートは海だけでなく、川でも楽しめるため、海のない黒竜江省でも市民の購入意欲は膨らみつつある。同省ハルビン市でこのほど開催されたプレジャーボートの見本市では、4日間の会期中に8隻が売れ、このうちの1隻は価格が200万人民元(約3010万円)と高価なものだった。ほかにも多くの客が購入に意欲的だったという。

【亜州IR】《ZN》

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