放射線によるダメージを防ぐたんぱく質が発見される

2016年9月23日 18:03

印刷

記事提供元:スラド

あるAnonymous Coward 曰く、 東京大学などの研究者グループが、放射線によるダメージを防ぐことができる蛋白質を発見したことを明らかにした(東大のResearch Neews)。

 発見された蛋白質はクマムシの一種であるヨコヅナクマムシのゲノム配列から発見されたもので、「Dsup」と名付けられた。ヨコヅナクマムシは強い放射線を浴びても生き残ることができることで知られている。通常放射線は生物にとって有害であり、放射線が照射されると細胞やDNAが破壊されるが、今回発見された蛋白質はDNAを保護する働きがあるという。

 人間の細胞に対しDsupを作り出せるよう改変を加えた上で放射線を照射した実験では、DNAの損傷が半分程度になり、さらにこの細胞は増殖能力も維持されたままだったという。

 スラドのコメントを読む | サイエンスセクション | バイオテック | サイエンス

 関連ストーリー:
チェルノブイリで発見された放射線耐性を持つ菌、国際宇宙ステーションへ持ち込まれる 2016年08月05日
もみの木は放射線の影響を受けやすい 2015年09月01日
クマムシ、宇宙から生還 2008年09月11日

※この記事はスラドから提供を受けて配信しています。

関連記事