中国:家電耐用年数は8-10年、高齢者ほど買い替えに慎重

2016年9月19日 11:01

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記事提供元:フィスコ


*11:01JST 中国:家電耐用年数は8-10年、高齢者ほど買い替えに慎重
テレビやエアコンなどの家電製品に関して、 中国では国が示した耐用年数があることをそれほど意識せず、目立った不具合がなければ長年使い続ける人が少なくない。特に高齢者層でこうした傾向が強いという。四川省地方紙の天府早報はこのほど、耐用年数を超えた家電製品に使用上、どのようなリスクがあるのかを紹介する記事を掲載した。

中国の国家標準化管理委員会は2012年に発表した「家用電器安全使用年限細則」で各家電製品の参考耐用年数を明示。テレビとエアコンは「8~10年」、洗濯機は「8年(長くとも10年を超えない)」といった内容を盛り込んだ。若者の中には、流行を追ってテレビやパソコンを2-3年で買い替える人もいるが、エアコンは設置工事が面倒なこともあり、買い替えに及び腰。また、一般的に高齢になればなるほど、家電製品をできるだけ長く使おうとする人が増える。

では、耐用年数を超えた家電の使用にはどのようなリスクがあるのか。専門家はテレビ製品について、「過熱して静電気がたまり、内部に入ったほこりから発火しやすくなる恐れがある」と指摘。また、エアコンについては「冷房効率が下がり、運転音が大きくなる。水漏れや異臭が生じたり、電力消費量が増える恐れがある」と解説した。洗濯機については「部品が劣化・破損して衣類を傷付けたり、騒音が大きくなる。洗濯や乾燥の働きが弱くなる」といった問題点を挙げた。

【亜州IR】《ZN》

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