街のコンビニやカフェに有料充電コンセント設置、東電・ソニー・関電工

2016年8月26日 11:35

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記事提供元:エコノミックニュース

電源コンセントのほかにUSB端子からの充電も可能な機器。ケーブルは利用者が持参する必要がある。充電する端末を接続後、プリペイドカードをタッチすると充電が始まる

電源コンセントのほかにUSB端子からの充電も可能な機器。ケーブルは利用者が持参する必要がある。充電する端末を接続後、プリペイドカードをタッチすると充電が始まる[写真拡大]

 東京電力エナジーパートナー(EP)とソニービジネスソリューション、および関電工の3社が協働で新ビジネスの実証実験を開始した。8月23日から東京都内のカフェやファストフード店などの飲食店やコンビニエンスストア計36カ所において開始した、認証型電源コンセントを利用した公衆充電サービスを提供する「espot(エスポット)サービス」の実証実験だ。

 「espot」サービスは、事前に購入したプリペイドカード(espotカード)による支払い、またはQRコードをモバイル端末(スマートフォンやタブレット型端末など)で読み取るクレジットカード決済により、店舗や公共スペースなどに設置した専用の認証型コンセントを利用して、街中で気軽に電気を利用できるサービス。これにより、外出時のモバイル端末などの充電ニーズに対応する。

 「espot」サービス設置事業者にとっても、集客や顧客サービスの向上が見込めるとともに、利用単価や時間を設定できるため、利用者さまが充電目的で長時間滞在するという課題にも対応するという。

 冒頭の協働3社は、この実証実験により得られたマーケティング情報の活用や、ポイントカードやクーポン配信などの他サービスとの連携も視野に入れ、本格事業化への検討を進める。同時に、新たなビジネスモデルの創出を通じた企業価値の向上に取り組むとしている。

 今回の実証実験では、設置店舗などに来店した一般客や、現在ホームページで募集したモニターに本サービス利用実績をサーバ上で管理することで、本格事業へ向けた検証を行なう。設置場所、利用方法などの詳細については「espot-charge.com」のホームページで確認できる。一覧をみると、おおむね20分の充電で料金は100円程度の設定となっているようだ。充電端子は一般的なコンセントとUSBが用意され、2個の端子同時充電も可能だ。

 ちなみに「espot(エスポット)」とは、誰でも、“電気(energy)”を使える“場所(spot)”からの造語だという。(編集担当:吉田恒)

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