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有権者・住民が政治家の無駄遣いを監視する方法とは
政治資金の公私混同疑惑などで辞職となった舛添要一前都知事。その疑惑を追及した都議会議員らにもリオオリンピック・パラリンピックの視察にて無駄遣い問題が指摘された。うやむやになって幕を閉じた政治資金の使い道だが、有権者が政治家の無駄遣いをチェックする方法はないのか?
無駄遣いを監視する方法が幾つかある。その一つに全国の「情報公開条例」を活用する方法だ。東京都の場合、住民が都に情報公開開示を請求すれば公文書を閲覧することができる。開示請求はWeb上で簡単に取り寄せることができ、原則2週間以内にその回答を送ってくれるという。都道府県ではなく市区町村でも情報公開開示請求はできる。
しかし、情報公開開示をしたけれど肝心な部分が黒塗りになっているケースもある。もし、満足を得られる回答が得られなければ頼りになるのが「オンブズマン」という団体だ。語源の由来はスウエーデン語で、役割として行政機関を外から監視する機関だ。弁護士などの法律の専門家が中心となって成り立っている。
最近話題になっている東京都議員団のリオ五輪・パラリンピックの視察中止だが、その背景には東京・市民オンブズマンが大きく関係している。五輪大会の期間中に視察しても十分な成果は得られないと考え、議員団の派遣の時期をずらす案や参加人数の規模縮小を訴えていた。オンブズマン側は視察の人数は4・5人が妥当としていたが、都議会が出した結論は視察自体のとりやめだ。名目は視察となっていたが、実際は観光や遊びと言われている。すんなり中止を受け入れた都議会側にはうしろめたさがあったのではないかと邪推してしまう。
実際、有権者個人で政治家を監視することはハードルが高いが、オンブズマンを経由すれば行政の無駄、腐敗を監視することも可能になる。有権者・市民が疑問や不信感を持った場合は、全国各地にあるオンブズマンに一度相談すると良いだろう。(編集担当:久保友宏)
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