【村山貢司の気象&経済歳時記】この夏は猛暑か?

2016年6月3日 09:25

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

春以降、インドの熱波、東南アジアの少雨などの異常気象が続いていたが、これはエルニーニョ現象の影響である。

春以降、インドの熱波、東南アジアの少雨などの異常気象が続いていたが、これはエルニーニョ現象の影響である。[写真拡大]

 春以降、インドの熱波、東南アジアの少雨などの異常気象が続いていたが、これはエルニーニョ現象の影響である。しかし、ここにきてエルニーニョは終息に向かい、急激にラニーニャ現象へと移行しつつあるようだ。5月末にヨーロッパの広範囲で激しい雷と大雨で大きな被害が出たのがその一つであろう。

 海水温度の状況を見るとエルニーニョ監視海域の水温とフィリピンから南シナ海の海水温がほぼ同じになっており、7月にはラニーニャが発生する可能性が大きい。この6月は急激な移行期に当たるため、日本を始め世界各地で激しい異常気象が発生するだろう。

 7月後半からは夏の太平洋高気圧が急激に勢力を強める見込みで、日本は2010年に匹敵するような猛暑になる恐れが出てきた。ラニーニャ現象が発生した時は秋まで厳しい残暑が続くことが多い。

 気になるのが、5月末まで台風が1個も発生していないことで、このような年には7月から9月にかけて台風が連続して発生し、日本に上陸することが多い。この夏は過去最高の台風が10個日本に上陸した2004年の猛暑に似たタイプの夏に近くなりそうだ。ちなみに東京の最高気温の記録39.5度は2004年の7月20日に記録されている。(村山貢司=気象予報士・経済評論家)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

 春以降、インドの熱波、東南アジアの少雨などの異常気象が続いていたが、これはエルニーニョ現象の影響である。しかし、ここにきてエルニーニョは終息に向かい、急激にラニーニャ現象へと移行しつつあるようだ。5月末にヨーロッパの広範囲で激しい雷と大雨で大きな被害が出たのがその一つであろう。

 海水温度の状況を見るとエルニーニョ監視海域の水温とフィリピンから南シナ海の海水温がほぼ同じになっており、7月にはラニーニャが発生する可能性が大きい。この6月は急激な移行期に当たるため、日本を始め世界各地で激しい異常気象が発生するだろう。

 7月後半からは夏の太平洋高気圧が急激に勢力を強める見込みで、日本は2010年に匹敵するような猛暑になる恐れが出てきた。ラニーニャ現象が発生した時は秋まで厳しい残暑が続くことが多い。

 気になるのが、5月末まで台風が1個も発生していないことで、このような年には7月から9月にかけて台風が連続して発生し、日本に上陸することが多い。この夏は過去最高の台風が10個日本に上陸した2004年の猛暑に似たタイプの夏に近くなりそうだ。ちなみに東京の最高気温の記録39.5度は2004年の7月20日に記録されている。(村山貢司=気象予報士・経済評論家)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

※この記事は日本インタビュ新聞社=Media-IRより提供を受けて配信しています。

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