障害者の就職件数7年連続増加―厚労省

2016年5月27日 23:22

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障害者の就職件数と新規求職申込件数の年次推移を示すグラフ。(厚生労働省「平成27 年度・障害者の職業紹介状況等」より)

障害者の就職件数と新規求職申込件数の年次推移を示すグラフ。(厚生労働省「平成27 年度・障害者の職業紹介状況等」より)[写真拡大]

 厚生労働省は27日、2015年度の障害者の職業紹介状況を発表した。ハローワークを通じた障害者の就職件数は、前年度の84,602件から大きく伸び、90,191件(対前年度比 6.6%増)と、7年連続で上昇した。就職率は前年度から1.0ポイント増の48.2%だった。精神障害者の就職件数が大幅に増加したのが特徴。

 精神障害者については、新規求職数が前年度より7,097件(9.7%)増の80,579 件で、就職したのは、38,396件と前年度より3,858 件(11.2%)増えた。この件数は、身体障害者の28,003件(前年度比0.6%減)を上回って障害種別でトップだった。

 全体の就職状況を産業別でみると、「医療・福祉」(33,805件) 、「製造業」(11,933件)、「卸売業・小売業」(11,577件)での就職件数が多くなっている。対前年度比でみると、「農林漁業」(対前年度比10.8%減)が減少しているのに対 して、「医療,福祉」(同14.8%増)、「公務・その他」(同11.1%増)が増加している。解雇者数は前年度より256人多い1,448人だった。

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