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大日本印刷、リサイクルしやすいアルコール飲料向け紙容器を開発
大日本印刷は27日、口栓付きのアルコール飲料向け紙容器の新製品2種を開発したと発表した。簡単に解体でき、リサイクルしやすいのが特徴。清酒、焼酎などの酒類業界向けに12月に販売を開始する予定で、2017年度に5億円の売上を目指すという。
同社によると、今回発売するのは、廃棄時に簡単に切り開くことができる「解体しやすいタイプ」と紙層と内装のフィルム層を簡単に剥がして分離できる「紙とフィルムを分離できるタイプ」の2種。従来のアルコール飲料向け紙容器は、解体しにくかったり、使用している素材によってはリサイクルできないという課題があったが、材料の選定やパッケージの形状を改良することでこれらの課題を解決した。
解体しやすいタイプの「DNP易解体液体紙容器」は、牛乳パックを解体する要領で容器頭部を開き、容器頭部のカット線に沿ってハサミを入れることで解体できる。従来の口栓付きアルコール飲料向け液体紙容器は頭部が開封しにくく、ハサミで切りにくかったが、頭部シール部の密封性を維持しながら開封しやすくし、牛乳パックと同様に、ハサミで簡単に解体できるようにした。また、内層には透明バリアフィルムを使用し、リサイクル用の頭~胴部と、可燃ゴミとなる口栓部と底部に分割しやすくした。
紙とフィルムを分離できるタイプの「DNP易剥離液体紙容器」は、独自のラミネート技術とパッケージの形状設計によって、紙層と内層に使用するアルミなどのバリアフィルムを、ハサミを使わずに簡単に分離できる。リサイクル用の紙層と、可燃ゴミとなるバリアフィルムと口栓部に簡単に分別できるという。
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