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米国の空港で保安検査に時間がかかるようになったのは預入手荷物の有料化で機内持ち込みが増えたから?
米国の空港では、保安検査場での長い行列が問題になっている。一部の空港では米運輸保安庁(TSA)に対し、検査の待ち時間を短縮しなければTSA職員による検査をやめ、独自に検査を行うなどとして圧力をかけているという(Consumeristの記事)。
TSAでも保安検査場を担当する職員の増員や、事前登録により検査を迅速化する「TSA Pre✓」の拡大、トレイの回収といったセキュリティにかかわらない保安検査場内での作業について空港や航空会社の協力を求めるといった対策を発表している。米航空会社による業界団体Airlines for Americaは「I Hate the Wait」キャンペーンを実施し、乗客が保安検査場で長蛇の列に遭遇した際にTwitterやInstagramでTSAへ報告することを呼び掛けている。Airlines for Americaに加盟していないデルタ航空では、保安検査場でTSA職員をサポートするスタッフの提供などの協力を発表した(国土安全保障省のニュースリリース、Airlines for Americaのニュースリリース、デルタ航空のニュースリリース)。
一方、保安検査の効率低下の原因として、航空会社の責任を指摘する意見もあるようだ。米航空会社の多くが国内路線などで預入手荷物を有料化したことで大きな手荷物を機内持ち込みにする乗客が増え、保安検査に時間がかかるようになったというものだ。TSAの試算によると、預入手荷物が無料の場合と比べ、有料の場合は機内に持ち込まれるキャスター付きスーツケースが27%増加するという。そのため、Richard Blumenthal上院議員とEdward Markey上院議員は航空会社12社に対し、夏の預入手荷物料金を値下げして保安検査場での行列を短くするよう求めているとのことだ(Consumeristの記事)。 スラドのコメントを読む | セキュリティセクション | ビジネス | セキュリティ | idle | アメリカ合衆国 | 交通 | お金
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