中国:医薬品市場で「偽物」「粗悪品」相次ぐ、低原価で利益5倍も

2016年5月11日 08:37

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記事提供元:フィスコ


*08:37JST 中国:医薬品市場で「偽物」「粗悪品」相次ぐ、低原価で利益5倍も
中国の医薬品市場で偽物や粗悪品に関する事件が相次ぎ、国民の注目を集めている。有名メーカーの製品を模造した「偽薬」は、わずかな原価から大きな利益が得られるため、事件が後を絶たない状況だ。法制日報が8日付で伝えた。
中国では昨年、「偽薬」事件で検察機関が指摘した案件が1646件あった。今年2月に裁判が行われた浙江省の事件では、「やせ薬」として有名メーカーの製品の模造品を製造・販売し、原価の5倍もの利益を得ていた業者ら10人に懲役6年6月、罰金200万人民元(約3340万円)などの判決が言い渡された。
薬品をめぐる事件は、「偽物」や「粗悪品」だけにとどまらない。浙江省社会科学院調研センターの楊建華主任は、「開発・承認にかかる時間が長いため、薬品メーカーが監督管理部門の担当者と共謀して贈収賄などの不正をはたらくケースも数多い」と指摘している。

【亜州IR】《ZN》

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