【パンローリング書籍紹介】相場の達人はトレードを“確率のビジネス”ととらえる

2016年5月9日 14:35

印刷

記事提供元:フィスコ


*14:36JST 【パンローリング書籍紹介】相場の達人はトレードを“確率のビジネス”ととらえる

政府が「貯蓄から投資へ」という政策を進めています。

個人投資家ならば、“アベノミクスだから株が上がる”とか“日銀の異次元緩和だから円建て金は上がる”といった相場観をもつことがあるかもしれません。
しかし、こういった予想から投資した後に、命取りになることがあります。

トレード手法研究家で、書籍『真・トレーダーズバイブル』を執筆した小次郎講師はこう語ります。
「大多数の投資家はトレードを「予想のゲーム」だと思っています。それとは対照的に、相場の達人はトレードを“確率のビジネス”ととらえています」

米国で実際に行われた、トレード界で有名な実験があります。
「トレーダーは、天性の才能ではなく、教育によって養成することができるのか?」
その疑問から、数年にわたる実験がはじまりました。

新聞広告で素人トレーダーが募集され、取引のイロハから教わったその集団は、ゆっくり歩む亀にちなんで「タートルズ」と名づけられ、平均なんと1億円前後もの運用資金を渡されて、常勝集団になるべく訓練を受けました。

そして数年後、優れた運用者が公表される全米CTAランキングに門下生が何人も名を連ねるまでに成長しました。
つまり、稼げるトレーダーを教育や訓練によって養成することができたのです。

実はタートルズの教えには守秘義務があり、その全貌は明文化されずに今もベールに隠されたままです。ただ、門下生に共通するのは、「予想を一切しないこと」。そして「資金管理」と「リスク管理」だと言われます。

たとえば家計でも、月給をはるかに超える出費を続けていたら、いずれ破産してしまいます。

巷では「どの銘柄に」「いつ投資するか」はよく話題になるものの、「全資産のいくらをリスクにさらすのか」を突き詰めた資金管理に注目する人はあまり多くありません。

「限られた資金をもとに、破産しない範囲で、最大の利益をめざす」
タートルズが残してくれた教訓は、トレードを一か八かのギャンブルにするのではなく、安定的に資産を増やすための本質でした。

2016年、相場の荒波にのまれ、想定外の損失を抱えてしまったという人は、銘柄探しやタイミング分析だけでなく、先人達が残してくれた教訓を学ぶことで、たとえ大波がきても乗りこなせる実力アップにつながることでしょう。

本書では、伝説のトレーダー集団「タートルズ」のトレードのやり方から、適切なポジション量を導き出す「資金管理のやり方」と、適切なロスカットをはじき出す「リスク管理のやり方」を紹介しています。

出典:
『小次郎講師流 目標利益を安定的に狙い澄まして獲る 真・トレーダーズバイブル』
小次郎講師(著)パンローリング(刊)《NO》

関連記事