変えるべきは憲法でなく、憲法を蔑ろにする政治―共産・志位和夫氏

2016年5月8日 20:07

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記事提供元:エコノミックニュース

 日本共産党の志位和夫委員長は憲法9条含め、改憲論が安倍政権・自民党で強まっていることに、さきのNHK番組で「変えるべきは憲法ではない。憲法をないがしろにする政治を変えるべき」と強くけん制した。

 志位委員長は現行憲法について「憲法の全条項を守り、平和的民主的諸条項の完全実施をめざすというのが、わたしたちの立場」としたうえで「日本国憲法というのは世界でも極めて先駆的な内容を持っていると思う。問題は、それをないがしろにする政治が横行しているところにあると思う」と語った。

 特に、憲法の優れた点について、志位委員長は「憲法9条(戦争の放棄)という、世界で最も先進的な恒久平和主義の条項を持っている」とし「にもかかわらず、安保法制=戦争法を強行し、(9条を)蹂躙する出来事が起こった」と集団的自衛権の行使を限定的にもできるように憲法解釈の変更を閣議決定し、これをもとに安保法制を政府・与党が数の力で強行採決・成立させ、今年施行させたことを「憲法9条の蹂躙」と強く非難した。

 また、現行憲法について、人権条項を30か条にわたり規定していると高く評した。志位委員長は「現行憲法は豊かで先進的な人権条項を持っている。これには政治的権利だけではなくて、生存権、あるいは勤労の権利など、経済的権利も含まれている。ここまで進んだ憲法を持っているというのはG7諸国の中でも日本とイタリアぐらい」とアピールした。(編集担当:森高龍二)

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