一強政治の弊害が「かなりはっきり」と―連合・神津会長

2016年5月1日 19:48

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記事提供元:エコノミックニュース

 連合の神津里季生会長はメード―中央大会あいさつで「1920年に東京で第1回メーデーが開かれて以来、多くの先輩方が『働く者の自由と権利』『明日への希望』『世界の平和』を求める思いをつないできたが、今日の状況を見渡したとき、危機感を持たざるを得ない」と危機感を示した。

 神津会長は、失業率が改善しても、低所得の非正規雇用が増えていることを提起し「(非正規雇用が増えていく状況を)放置すれば『格差』『貧困』がさらに広がり、働く者が分断され、社会の崩壊を招きかねない」と警鐘を鳴らした。

 また国会状況に「自民党の一強政治の中、丁寧な合意形成の姿が失われていると言わざるを得ない」とした。

 神津会長は記者会見でも「自民党一強政治の弊害はかなりはっきりしている」と語り「一強政治をどう変え、本来の合意形成を大事にする政治を取り戻すか。そのことが不可欠と思う。今の与野党のバランスではどうしようもありません」と政治勢力のバランス改善を図る必要性を訴えた。(編集担当:森高龍二)

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