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ヘッドホンのバランス端子をJEITAが規格化
一般社団法人・電子情報技術産業協会(JEITA)が、音楽観賞用ヘッドホンの規格「RC-8141C」を改正し「バランス接続用ヘッドホン端子」の規格を追加した(Phile-web)。
一般的なステレオヘッドホンでは、左右それぞれの音声信号を伝達する信号線各1本ずつと、左右両方で共用するグラウンド線1本の合計3本の導線が使われる(アンバランス接続)。いっぽうバランス接続では、左右それぞれで音声信号(正相信号)とそれを反転させた信号(逆相信号)の2本ずつ、計4本の信号線を使って信号を伝達する。最近はこのバランス接続に対応する再生機器やヘッドホンアンプが登場しているが、機器ごとに異なる出力端子が使われており、それらに互換性がないという問題点があった。
新規格は一般的な3.5mm/2.5mm/6.3mm径ではなく4.4mmという径で、4本の信号線にグラウンドを加えた5極の端子となっている。これは今までどのメーカーも使っていない規格とのことだが、そのためにメーカー間での主導権争いが起こらず、またアンバランス接続のヘッドホンを誤接続することも起こらないとJEITA側は主張している。
しかし、逆に既存の3.5mm/2.5mm/6.3mm径の出力端子を共用することはできなくなるわけで、バランス接続とアンバランス接続の両方に対応させる場合、両方の端子を提供するか、バランス端子をアンバランス端子に変換する変換コネクタを提供する必要がある。
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