米ユタ州知事、ポルノは「公衆衛生上の危機」と全米で初めて宣言

2016年4月22日 18:34

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記事提供元:スラド

あるAnonymous Coward 曰く、 米ユタ州で19日、ポルノを「公衆衛生上の危機」と正式に宣言する決議が行われ、全米で初めて成立した。決議は「ユタ州と米国の市民に害を与えているポルノのまん延に取り組むため、地域・社会レベルでの教育や防止、研究、政策転換が必要」などと定め、ポルノ鑑賞の抑制に協力するよう人々に呼び掛ける内容。BBCの記事によると、2009年の研究では米国でオンライン・ポルノ利用者数が最も多いのはユタ州だという指摘があるという。

 ユタ州のゲイリー・R.ハーバート知事はこれに関連する2本の法案に対し署名を行った。一つの法案は性的人身売買、売春、児童の性的虐待画像、児童ポルノの需要を増大させる暴力といったポルノの定義に関するもの。もう一つは児童ポルノを見つけたコンピュータ技術者は、法執行当局に報告すべきといった通報関連のものであるようだ。また、報告を行ってもISPには法的な責任を負わせないとしている(CNNCNETAFPSlashdot)。

 なお、Slashdotでは公衆衛生上の危機の定義はいかに的な話題が続いている。例えば、喫煙、甘い飲み物、銃、滑りやすい坂道などが例として挙げられている。

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