書籍「The Go Programming Language」はTroffで組版された

2016年4月19日 20:08

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記事提供元:スラド

insiderman 曰く、 Brian KernighanとAlan Donovanによる書籍「The Go Programming Language」(プログラミング言語Go)の組版にはtroffが使われたそうだ(本の虫)。

 troffへの入力はXMLで書かれており、そこから独自に実装したツールによる変換を行った後にtroff(groff)で処理しているそうだ。同時に結果閲覧や将来的な電子書籍化のためにHTMLへの変換も行っているという。ただ、troffはマルチバイト文字(wide Unicode characters)をうまく扱えなかったためにいくつかの部分はテキストをリライトしているとのこと。図版については「Googleのドロープログラム」を使用したそうだ。なお、groffがサポートしているpic形式での図版制作も試してみたが、使い物にはならなかったようだ。また、数式については上付き文字のみで、表についてはフォーマットを制限することで対処したという。数式のフォーマット変換を行うeqlや表の処理を行うtblといったroffプリプロセッサはHTMLでの出力がうまくできなかったことから使わなかったようだ。

 同書籍は日本からは丸善出版から日本語訳版が出るようだが(翻訳を担当した柴田芳樹氏のブログ)、日本語訳版はどのように組版されたのだろうか?

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