トヨタとあいおいニッセイ、米国でテレマティクス自動車保険の合弁設立―運転情報を保険に反映

2016年4月13日 13:27

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 あいおいニッセイ同和損害保険、トヨタファイナンシャルサービス、トヨタ自動車の3社は13日、米国でテレマティクス自動車保険サービスの合弁会社「トヨタインシュランスマネジメントソリューションズUSA, LLC」(TIMS)を4月1日に設立したと発表した。「コネクティッドカー」と呼ばれるIT化された自動車の普及を見据え、運転・走行データと連動させた保険サービスの開発を図る。

 3社によると、新会社TIMSの資本金は900万ドル(約9億8,000万円)で、あいおいニッセイの米国子会社が50%、トヨタファイナンシャルの米国子会社が45%、トヨタのIT事業会社トヨタメディアサービスと米マイクロソフトの合弁会社トヨタコネクティッドが5%を出資する。

 新会社TIMSは今後、カリフォルニア州南部に位置するトヨタファイナンシャルの米国拠点付近でトヨタの顧客向けテレマティクス自動車保険の開発支援を行う予定。新たなサービスの提供に向けて、保険分野のビッグデータ分析とアルゴリズムの開発、マーケティングなどの活動も進めていくという。

 トヨタファイナンシャルとあいおいニッセイは、金融と保険が一体となったサービスを1990年代から共同で展開しており、今回はこれまでの経験とノウハウを集約して、米国で新たにサービスを開始するとしている。

 新会社TIMSは、トヨタの事業と連動したグローバル展開も視野に入れる。また、蓄積する保険データを活用し、トヨタが人工知能やロボティクス分野の研究拠点として設立したToyota Research Institute, Inc.とも連携していく予定という。

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