「たんを出しやすくる」という市販薬2種に対し「有効性を確認できない」との判断

2016年3月26日 00:03

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記事提供元:スラド

あるAnonymous Coward 曰く、 たんを出しやすくる薬として風邪などでこれまで処方されてきたプロナーゼ製剤およびリゾチーム塩酸塩について、「医療上の有用性は確認できない」との判断が出た(ミクスonline)。

 2016年3月の厚生労働省の薬食審・医薬品再評価部会で見解が出たもの。これを受け、各メーカーは販売を中止し自主回収するという。なおリゾチーム塩酸塩製剤については、過去にも再評価にて「慢性副鼻腔炎」への効果が確認できず一部効能が削除されている(ミクスonline)。

 リゾチーム塩酸塩製剤の製品名は、アクディーム(あすか製薬)、ノイチーム(サンノーバ)、レフトーゼ(日本新薬)。プロナーゼ製剤の製品名は、エンピナースP(科研)など。また同種の薬として過去にダーゼン(武田薬品)があったが、これも偽薬比較で有効性を確認できなかったとして自主回収となっている。(リゾチーム製剤の慢性副鼻腔炎適応削除~消炎酵素製剤の承認取り消しの流れ

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