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デジタルでレコードの溝を制作するアナログレコード
あるAnonymous Coward 曰く、 従来のアナログレコードよりも優れた周波数特性を持ち、長時間の音声が収録できるというアナログレコード製造法が開発されたそうだ(amassの記事)。
この技術はオーストリアのRebeat Digitalが開発したもので、レコードに収録する音声データをデジタル処理して刻む溝の形状を決定、それをレーザー彫刻機でスタンパーに刻んでレコードの原本を作るというものらしい。
アナログレコードを作るのにデジタル処理か・・・と思ったが、そもそも現在の多くの録音物は多かれ少なかれ途中でデジタル処理がされているだろうから、愛好者にとってはあまり関係ないのかもしれない。
この技術はHD Vinylと呼ばれ、間隔や深さなどを最適化した溝の3Dモデルをコンピューター上で作成する。この3Dモデル自体が「原盤」となり、高強度フェムト秒レーザーパルスを用いてオーディオを直接スタンパーに記録できる。これによりスタンパーの作成に関連するコストを50%削減でき、所要時間は60%削減できるとのこと(Digital Music Newsの記事)。
HD Vinylは現在のところコンセプトの段階だが、3年以内に市場に出る可能性があるという。RebeatはJoanneum ResearchとともにHD Vinyl関連の特許を欧州で出願しており、米国など他の国や地域でも出願する予定とのことだ。
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