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防衛大学校、21日卒業式―任官辞退は1割 昨年の1.9倍に
記事提供元:エコノミックニュース
防衛大学校で21日、卒業式がある。今年は419人が卒業するが、47人が任官辞退の見込み。例年5%前後に収まる任官辞退が1割を超える事態になった。
社会民主党の吉田忠智党首は昨年の25人の任官辞退者から倍増しているとし「防衛省幹部は『辞退者数の増加は景気が上向きになっているのが一番の要因だ』と強調した上で、『集団的自衛権をめぐる憲法の解釈変更や安保法制の影響は否めない』と話した。心配していたことが現実に」と任官辞退者急増に懸念を示した。
防衛大学校は自衛隊の幹部養成課程を終えた将来の幹部候補。社民党の照屋寛徳衆院議員が今月に問主意書で政府に任官辞退の理由についての見方を質したのには「辞退理由は本人の進路の考え方の変化によるものと考えられる。一概にお答えすることは困難である。また幹部自衛官となるべき者の教育訓練をつかさどる防衛大学校において、任官辞退者が生じることは極めて残念であると考えている」と回答するにとどまった。
防衛大学校卒業で、21日の卒業式に参加する佐藤正久元防衛大臣政務官(自民党)は「少々残念だが、今年は47名の学生が種々の理由から自衛官以外の道を目指す予定。防大で培った軸を別の世界で生かして欲しい」とツイッターで任官辞退者にもエールをおくった。(編集担当:森高龍二)
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