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糖尿病の改善に東大とドコモがタッグ
東京大学とNTTドコモは、2型糖尿病・糖尿病予備群を対象にスマホアプリ「GlucoNote(グルコノート)」による臨床研究を開始した。これまで収集することが難しかった、家庭などで計測した血糖値、血圧、体重、活動量などのデータと、食事や運動、睡眠など生活習慣に関する情報を継続的に収集する。患者や予備群の健康状態と日常生活の関連性をより多角的に検討することが目的。
日本で糖尿病が疑われる人々は2,000万人を超え、うち4割は十分な治療を受けていないとされる。糖尿病治療は、食生活と運動習慣など生活習慣の改善がメインとなる。海外では、糖尿病患者を対象にスマホアプリを用いて自己管理をサポートするシステムの医学的有効性も報告されているという。
今回の対象は、2型糖尿病あるいは糖尿病予備群と診断された20歳以上の日本在住者で、参加期間は最長5年間。参加者はGlucoNoteを用いて食事や運動などの生活習慣、体重、血圧、血糖値などの測定データを記録し、いくつかの質問に回答する。またヘルスケアアプリを経由して計測された歩数を記録する。
一方で、病院の電子カルテから得られた情報をもとに、日本全体としての糖尿病患者の血糖管理状況、治療状況、合併症の有病率などを解析しようという研究(診療録直結型全国糖尿病データベース事業、J-DREAMS)が、国立国際医療研究センターと日本糖尿病学会が合同で進めている。J-DREAMSで得られたカルテ情報の解析結果とGlucoNoteで得られた日常生活情報の解析結果を統合的に用いることでより、多面的に2型糖尿病患者の状況を把握することが可能となるという。
東大とドコモでは「2型糖尿病患者や糖尿病予備群患者の状況を、日常生活という観点から詳細に検討できれば、より効果的な自己管理支援を提供できるようになり、『自分で守る健康社会』の実現への一助ともなり得る」と話している。(編集担当:城西泰)
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※この記事はエコノミックニュースから提供を受けて配信しています。
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