【中国の視点】マイナス金利導入、「市場との対話」が必要

2016年2月24日 08:16

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記事提供元:フィスコ


*08:16JST 【中国の視点】マイナス金利導入、「市場との対話」が必要
欧州中央銀行(ECB)が発表した直近の政策理事会の議事録では、ハト派の声が優勢だとの見方が市場に受け止められており、ECBが早ければ3月にも政策金利を追加で引き下げるとの見方が広がっている。

また、ECBのほか、日本やスイス、デンマーク、スウェーデンなどもマイナス金利を導入している。

中国の専門家は、マイナス金利の導入について、理論上は景気を刺激するほか、インフレ加速などにつながると分析した。ただ、中央銀行が市場との対話や意見の疎通を十分に行わなければ、金融市場のパニックにつながる恐れがあるほか、景気の先行きに対する不安を強める可能性が高いと警告した。

また、マイナス金利の導入がもたらすネガティブポイントについて、◇市中銀行のコスト増加◇新たな通貨戦争の始まり◇金融市場に絶望感を与える可能性があること--などが指摘された。中央銀行がマイナス金利を導入すると、ほかに景気対策が残されていないと思われ、株式市場などの急落を招く恐れがあるためだ。

なお、スウェーデン中央銀行が金利の追加引き下げや日本銀行がマイナス金利を導入すると発表した時、投資家はパニック状態に陥った。ただ、マイナス金利の導入歴史が浅く、現時点では効果を評価するのはまだ早いだとの見方も出ている。《ZN》

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