「長寿命」をうたうLED電球、LED素子よりも先に回路がダメになるケースも

2016年2月23日 20:59

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記事提供元:スラド

あるAnonymous Coward 曰く、 LED照明は蛍光灯よりも長寿命と言われており、近年では普及が進んでいる。「10年持つ」というような話もあるが、製品によってはそれよりも短い期間で壊れることもあるようだ。増えてきましたLEDの不点灯というブログ記事で、不点灯になったLED電球が分解されているのだが、これによるとこのLED電球では電球内に封入されている電解コンデンサが破損していたという。

 電解コンデンサは経年劣化が発生するデバイスであり、その寿命は1000~2000時間というのが一般的だ。いわゆる「固体電解コンデンサ」では寿命が5000時間のものもあるが、これはあくまで定格温度(85℃もしくは105℃が一般的)での利用する場合で、温度が10℃上がると寿命が半分になると言われている。ちなみにLED電球によっては「密閉器具対応」や「断熱材施工器具対応」というものがあるが、これはそういった環境は高温になりやすいため、温度対策が取られているという違いがある。そのため、たとえば密閉器具に対応していないLED電球を密閉器具で利用すると寿命が大きく縮む、ということがあるようだ(ITmediaの記事)。

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