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Jトラスト:営業収益で過去最高記録を達成
東南アジアでの銀行業を中心に金融事業を積極展開するJトラスト<8508>(東2)が12日発表した第3四半期(2015年4~12月)の連結業績は、営業収益が579億円と前年同期に比べ20%増加し、同期間として過去最高を記録した。[写真拡大]
■第3四半期業績、韓国・東南アジアの金融事業が寄与
東南アジアでの銀行業を中心に金融事業を積極展開するJトラスト<8508>(東2)が12日発表した第3四半期(2015年4~12月)の連結業績は、営業収益が579億円と前年同期に比べ20%増加し、同期間として過去最高を記録した。
個別では、韓国金融事業や投資事業が好調であったことに加え、今期から加わった東南アジア金融事業が収益を大きく押し上げた。
韓国金融事業は、12月の月間新規貸付金額が146億円と順調な伸びを見せ過去最高値を更新するなど、貸付残高は着実に純増トレンドを辿っている。また、ピーク時には40%を超えていた延滞率が6%台に低下するなど、不良債権が着実に減少したことで、貸倒れコストの大幅圧縮も実現した。
東南アジア金融事業では、新しく連結会社となったJトラストインドネシア銀行の営業収益が業績に寄与し、投資事業では、Group Lease PCL(タイ証券取引所1部上場)の転換社債評価益や株式転換時の実現利益も貢献した。
一方、費用面では同行の財務体制の健全化を図るため、NPL債権(不良債権)の抜本的な処理の一環として貸倒引当金を計上したことで、営業損失は21億円(前年同期は33億円の営業損失)となった。
第3四半期(10~12月)では、グループ全体として、国内金融事業で信用保証業務・債権回収業務が好調に推移したことや、投資事業が大きく貢献し、営業利益2億円と今期初めて黒字に転換、業績回復への期待が高まっている。
2016年3月期通期の業績予想は、IFRS(国際財務報告基準)に基づき算定しており、通期予想は変更していない。
IFRSでの監査法人による正式な監査は受けていないものの、4~12月期の営業収益は573億円、営業損失6億円となったが、第3四半期(10~12月)単独期間を見れば営業利益33億円とIFRSでも今期初めて黒字転換した。
■「海外の成長、国内金融・投資事業の好調を維持し通期計画達成を期す」
第4四半期(1~3月)の展望について、同社千葉代表取締役専務執行役員は、「韓国金融事業で、NPL債権の債権売却益のほか、営業強化や広告費の削減による増益を見込んでいる。また、東南アジア金融事業では、Jトラストインドネシア銀行の財務健全化へ向けた、NPL債権の譲渡、資産規模の拡大、ポートフォリオの改善等を含む事業構造改革を実施したことによる収益改善や、NPL債権の譲渡による延滞率の低下に伴う貸倒引当金の戻入等を見込んでいる。通期計画については、東南アジア金融事業で若干の懸念材料はあるものの、好調な国内金融事業及び投資事業でカバーし、全体として通期計画の達成を目指す」と自信を示している。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
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※この記事は日本インタビュ新聞社=Media-IRより提供を受けて配信しています。
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