甘利明氏の口利き、成功報酬に「レクサス」疑惑も浮上　衆院予算委

　甘利明前経済再生担当大臣の口利きの見返りによる金銭授受疑惑をめぐって、甘利事務所の前秘書が千葉県の建設会社との補償交渉に関連し、成功報酬に高級車(トヨタのレクサス)をねだっていた疑惑が16日の衆院予算委員会での民主党・大串博志議員の質疑の中で浮上した。

　大串議員が建設会社の交渉担当者側から提供された録音データから明らかにしたもの。この中で、大串議員は録音データによるとしたうえで、交渉担当者側が「URのほうがまとまっちゃうと思うんで、えっと(甘利事務所S前秘書が)レクサスでしたっけ」と話すと、とK前秘書が「いいんです、いいんです、あいつは悪いコアラ、変なことばっかり言うから」などと答えていたなどとした。

　大串議員は「このような利益をおねだりするかのごとく、成功報酬とするように関与していた証拠が出てきた。秘書が補償交渉に絡んでいることが真実か、甘利氏の記者会見の内容が正しかったのか検証するためにも国会に証人としてきていただかなくてはいけない」と証人喚問するよう委員長に求めた。甘利前大臣らの早期の説明が改めて求められている。(編集担当:森高龍二)

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