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住友商事、カンボジアで電子機器の製造受託サービス(EMS)の拠点設立
住友商事は2日、カンボジアで電子機器の製造受託サービス(EMS)事業の新会社スミトロニクス・マニュファクチャリング(Sumitronics Manufacturing (Cambodia) Co.,Ltd)を設立すると発表した。総事業費は20億円で、日系車載・家電メーカーなどを顧客とし、5年後に売上高40億円を目指すという。
同社によると、新会社ではタイで製造を手掛ける日系車載・家電メーカー向けに低コストで安定したEMS事業を提供するため、他の日系EMS事業者に先駆けてカンボジアに進出するという。4月に会社登記を完了し、10月に操業を開始する予定。
新会社の資本金は約1億2,000万円で、住友商事のタイでの事業会社Manufacturing (Thailand) Co.,Ltd.(AOTH)が51%、Sumitronics (Thailand) Co.,Ltd.が49%出資する。
AOTHは、高度な製造技術と徹底した品質管理を強みとしたEMS企業であり、新会社はAOTHの製造技術力と、住友商事の事業経営ノウハウ・マーケティング力を組み合わせ、カンボジアで早期に事業基盤を確立するという。
住友商事は、1990年代にEMS事業に参画し、現在は子会社のスミトロニクスグループを通じて、海外7カ国9拠点でEMS事業を展開している。今後は、産業分野、医療分野、車載分野、環境インフラ分野など、伸長するエレクトロニクス関連ビジネスの需要を取り込むために取引拡大を図っていくという。
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