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他人の携帯端末を勝手に操作してLINEのスクリーンショットを取得することは不正アクセスか
最近TVや週刊誌を騒がせている芸能人による不倫問題では、LINEによるやり取りのスクリーンショットがマスコミに流出していることも話題になった。流出したスクリーンショットは、その男性芸能人の関係者がこっそりとその男性の端末を操作して取得したものとも言われているが、このように他者の携帯端末を勝手に操作する行為は不正アクセス行為に当たる可能性があるという(セキュリティ研究家高木浩光氏のTwitterへの投稿)。
高木氏が2006年にまとめた「ログアウトし忘れのブラウザをそうと知りつつ操作するのは不正アクセス行為に該当するか」記事では、mixiのようなWebブラウザ経由でアクセスするSNSに対し、「他者がログインしたまま放置したブラウザ」を操作してそのユーザーとしてアクセスした場合について、その違法性を検討している。このようなSNSではユーザー認証にCookieが使用されるが、実装によっては送信されるCookieは「当該特定利用に係る識別符号」に該当する可能性があり、不正アクセスと解釈できる可能性があるという。
LINEの場合はWebブラウザではなく専用アプリを利用してアクセスすることになるが、その場合でもアプリは何らかの認証情報をサーバーに送信しているはずである。そこでどのような認証情報が送信されるかは明らかになっていないが、法的に「識別符号」に該当する情報が送信される場合、不正アクセスと解釈される可能性があるという。
なお、LINEアプリではメッセージは端末側に保存されるため、すでに端末側に保存されているメッセージを閲覧するだけであれば不正アクセスとして検挙される可能性は相当に小さいとのこと。
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