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慰安婦問題、韓国政府に期待される粘り強い取り組み
韓国メディアの中央日報は「韓国政府が旧日本軍慰安婦被害者に対する説得に入った」と報じた。韓国政府の粘り強い取り組みが期待される。
被害者らとの接触は日韓外相会談での合意、日韓首脳電話会談での確認を受けての対応で始まったもの。ただ、報道によると外交部の林聖男(イム・ソンナム)第1次官が29日にソウル麻浦区(マポグ)の韓国挺身隊問題対策協議会「憩いの場」を訪ね、被害女性に説明したところ「挺身隊対策協にいた金福童(キム・ボクドン)さん(89歳)は『私たちに一言もなく政府同士がひそひそ妥結した』とし『安倍首相が記者の前で法的に、我々が間違っていたと正式に謝罪したわけでもない』と述べた」旨を伝えている。
また、韓国政府に対しては韓国ソウルの日本大使館前にある慰安婦のシンボルとして韓国民間団体が建立した「少女像」の撤去を日本政府は要請しており、日韓外相会談後の共同記者会見で、この少女像について、尹炳世(ユン・ビョンセ)外交部長官は「公館の安寧・威厳の維持の観点から日本政府が懸念していることを認知している」としたうえで「韓国政府としても可能な対応方向について関連団体と協議を行うなどし、適切に解決されるよう努力する」と撤去についても努力する意向を示した。
ただ、被害女性や女性らを支援する人たちの理解を得るには、心の傷の深さから、時間を要することは確実で、韓国政府の取り組みも容易でないことがうかがえる。(編集担当:森高龍二)
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