慶應病院、1月に「未診断疾患外来」と「iPSコンサルテーション外来」開設

2015年12月25日 04:50

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未診断疾患外来の診断の流れ(慶應義塾大学病院の発表資料より)

未診断疾患外来の診断の流れ(慶應義塾大学病院の発表資料より)[写真拡大]

 慶應義塾大学病院は24日、2016年1月から「未診断疾患外来」と「iPSコンサルテーション外来」を新たに開設すると発表した。

 未診断疾患外来とは、従来の医学的検査で診断できない患者の DNAの配列を最先端の機器を使って分析し、診断の手がかりを得ることを目的としている。「iPSコンサルテーション外来」では、筋萎縮性側索硬化症やパーキンソン病など特定の疾患を抱える患者に iPS 細胞研究についての情報提供を行う。

 未診断疾患外来では、はじめに、専門医が症状やこれまでの検査結果を検討し、DNA分析が診断に有用かどうかを検討。有用と判断された場合、患者の採血を行い、専門医が結果を判定し、患者・家族へ診断結果を説明する。

 iPS コンサルテーション外来は、iPS細胞を用いた新たな治療方法についての正確な情報提供を行うが、現時点ではまだ実際の治療を目的とした外来ではない。(記事:阪木朱玲・記事一覧を見る

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