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端末メーカーやキャリア経由ではなく直接配信されるWindows 10 Mobileのアップデート
あるAnonymous Coward 曰く、 Microsoftが12月8日、すべてのWindows 10 Mobileデバイス向けにビルド10586.29の配信を開始した(同社のテリー・マイヤーソン氏のツイート、Windows Central)。国内で発売された端末も例外ではなく、マウスコンピューターの「MADOSMA」やヤマダ電機「EveryPhone」、FREETELの「KATANA 01」にもTwitterなどでユーザよりアップデート配信の報告が寄せられている。
興味深いのは、マウスコンピューターの平井健裕氏のツイートからもうかがえるように、今回のアップデートは端末メーカーや通信キャリアへの事前通知なしに、Microsoft主導で行われたという点だ。
PC/サーバー版WindowsではすでにMicrosoftが直接修正パッチを配布・適用する仕組みが用意されているが、モバイルデバイスの場合はフィーチャーフォン時代からの「ファームウェアアップデート」の影響が強く、スマートフォンに移行した現在もOSアップデートの配信は端末メーカーや通信キャリアが行っていた。iOS端末の場合はハードとソフトの両方をAppleのみが提供しているため問題は小さいが、Androidでは多数の端末メーカーが多種多様なデバイスを発売しており、そのアップデートの配信も端末によってばらばらになっているのが現状だ。
一方でAndroid OSはメーカーやキャリアによるカスタマイズが多く行われており、国内モデルの場合アップデートのリリースまでにタイムラグが生じたり、そもそも提供がなされないケースも散見される。この状況はWindows Phone 7~8.1でも同様だったが、Windows 10 Mobileでは端末のアップデートをMicrosoftが管理することが事前に発表されており、今回、この発表通りキャリアの干渉なしでアップデートが配信されることになった。Windows 10 Mobileのサポート期間は現時点では2018年1月9日までとされており、最短で24か月間はアップデートを継続的に配信していくとしている。
なお、端末メーカーがアップデートに関与できないことは端末固有の不具合発生時の対応などで心配があるが、すでにマウスコンピューターでは次回のアップデート配信では事前告知できる体制を構築したもようだ。
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