金沢大など、4K映像伝送で血管内治療・遠隔指導システムを共同開発

2015年12月10日 05:31

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血管内治療の現状と新システムへ移行のイメージ(EIZO発表資料より)

血管内治療の現状と新システムへ移行のイメージ(EIZO発表資料より)[写真拡大]

 EIZOは9日、金沢大学、PFUビジネスフォアランナーと、4K超高精細映像伝送による血管内治療・遠隔指導システムの共同研究契約を締結したと発表した。

 共同研究は、カテーテルによる血管内治療を、4K超高精細映像のリアルタイム伝送技術を用いて、遠隔地からの手技指導を可能にするシステムを開発するもの。2017年の実用化を目指す。遠隔指導が実現すると地域医療にし、指導下施術の増加による治療の安定性向上も期待される。

 血管内治療は、患者の体に負担が少なく大きな効果も期待できる治療法だが、高度な専門的知識と医療技術を必要とする。そのため、熟練した専門医の確認のもと施術することが望まれるが、常にそのような体制で実施できる施設は多くないという。

 EIZOの4Kタッチモニターを含む医療ソリューションと、PFUビジネスフォアランナーの超低遅延・4K高精細映像伝送技術を組み合わせることにより、血管造影映像をはじめ治療に必要な複数の医用画像を4K映像に合成して遠隔地へ伝送することができる。また、遠隔地から指導医が音声と自身の手差し映像を伝送することで、リアルタイムでの遠隔指導が可能となる。(記事:阪木朱玲・記事一覧を見る

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