ヤマハが開発した構内テキスト配信システム「おもてなしガイド」実証実験中

2015年11月15日 16:45

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記事提供元:スラド

ヤマハが開発した音のユニバーサルデザイン化支援システム「おもてなしガイド」の実証実験が国内各地で行われているそうだ。11月中旬からは関西私鉄5社が参加するとのこと(乗りものニュースの記事)。

おもてなしガイドは定型文または音声認識によるテキストデータを人間の可聴域外となる18kHz~20kHzの音声データに変換し、アナウンスと同時にPA用のスピーカーから流す。多国語に翻訳したデータを同時に流すことも可能だ。これをスマートフォンのマイクで収音してデコードすることで、テキストデータを画面に表示できるというもの。

maia 曰く、 多国語に翻訳したデータを同時に流せるため、訪日外国人にも情報を伝達できる。また、高齢者や聴覚障害者だけでなく、アナウンスが聞き取りにくい/聞き逃した場合にも1秒前後収音するだけでテキストが受信可能だ。音声認識では定型文やデータベースと照会して認識率を高めている(トラベルWatchの記事)。

アナウンスの多国語対応では一旦聞き逃すと次に言語が巡るのを待たされるが、おもてなしガイドではテキストをすぐに表示できる。現在のところ、対応スマートフォンはiOS 7.0以降のみで、Android版およびWindows Phone版は開発中とのこと。

 現在実証実験が行われているのはサンリオピューロランド成田空港・関西空港高島屋京都店の4施設。成田空港は第2旅客ターミナル本館3階の保安検査場でのインフォメーション提供、関西空港は第1ターミナルビルでの定時案内放送に使われるとのこと。

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