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ペルシャ湾岸地域、高温多湿化によって60年後には人間が住めなくなるかもしれない
あるAnonymous Coward 曰く、 ペルシャ湾沿岸地域では地球温暖化によって高温多湿化が進み、21世紀後半(2071~2100年)には人間の限界を超える極度の暑さと湿度に見舞われる可能性があるという(Ars Technica、AFP、WIRED、Nature、Slashdot)。
人間が生存できる気温や湿度の限界値については「湿球温度」と呼ばれる指標を用いて測定される。論文共同執筆者のジェレミー・パル教授によると、高温と高湿度があるレベルを超えた場合、「人体は体温を自ら下げることができず、オーバーヒートに陥る」そうで、たとえば湿度50%と気温46度が組み合わさった場合この限界値を超えるという。
地球温暖化がより進行するシナリオでは、アブダビやドバイ、ドーハ、ダーラン、バンダルアバスといった主要都市で、極端な湿球温度が人間の生存の閾値を時々超えるという。これら地域は暖海に近いため、極端な高温多湿気候になりやすい。
これに関連して米ロヨラ・メリーマウント大学とマサチューセッツ工科大学の研究者も気候変動に関する論文を発表し、クウェート市やアラブ首長国連邦のアルアイン、カタールのドーハでは、気温が過去最高の60度を超す可能性があると予測した。現在のクウェート市の最高気温は平年で約47度。世界ではリビアで観測された58度、またはカリフォルニア州デスバレーの57度が観測史上最高とされている(CNN)。
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