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医療分野での人工知能の活用が始まる エムスリーとUBICが医療・医薬分野での活用で協業
人工知能(AI)は、コンピュータ上などで人間と同様の知能を実現させようという試みや技術のことをいう。その歴史は古く17世紀初めまでさかのぼることができるという。SF映画では定番のテーマとなっているが、現実ではこれまでに、チェスやクイズで人間と対戦したり、大学の模擬試験に挑戦したりといった試みが行われている。この人工知能を医療に活用しようとする企業が登場した。
エムスリー<2413>とUBIC<2158>は、医療・医薬分野において、人工知能を活用した協業を開始することを発表した。
協業の第一弾として、エムスリーの子会社であるメディサイエンスプラニング(MPI)とUBICの子会社であるUBIC MEDICALがそれぞれの技術を活用した取り組みを行う。
MPIは製薬企業(臨床試験依頼者)などが行う臨床試験に関わるさまざまな業務を代行・支援する組織(医薬品開発業務受託機関)であるCRO事業を手がけている。一方、UBIC MEDICALは人工知能を活用した医療データ解析ソリューションを提供している。
両社はMPIの医薬品の有害な作用または医薬品に関連する諸問題の検出、評価、理解および予防に関する科学と活動であるファーマコヴィジランス(医薬品安全性監視)業務(PV)での知見と、UBIC MEDICALが保有する人工知能技術を組み合わせ、国内初となる人工知能を活用した「PV支援サービス」の提供に向けて、具体的な取組みを進めていく方針だ。
エムスリーとUBICは、今回の協業により、医薬品のさらなる安全性向上に貢献する、質の高いサービスの提供を目指す。また今後、人工知能によるデータ解析を通じて、医療・医薬分野における幅広いサービスの開発を検討していくとしている。(編集担当:慶尾六郎)
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