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国立がん研究センター曰く、赤身肉によるガンは日本人には影響が小さい
masakun 曰く、 先日「加工肉や赤身肉に発がん性?」というタレこみがありましたが、国立がん研究センターが「赤肉・加工肉のがんリスクについて」という情報を発表しました(国立がん研究センター)。
まず IARC の評価について、加工肉については大腸がんに対する疫学研究の観点から「人に対して発がん性がある(Group1)」、赤身肉については疫学研究からの証拠は限定的とはいえメカニズムを裏付ける相応の証拠があるため「おそらく人に対して発がん性がある(Group2A)」と判定と解説しています。
それを踏まえた上で日本人の肉摂取量をみますと、一日あたり63g(2013年の国民健康・栄養調査)で、世界的にみて摂取量の最も少ない国のひとつになっています。また記事で参照されております赤肉・加工肉摂取量と大腸がん罹患リスクについて行った多目的コホート研究によりますと、
肉類全体の摂取量が多いグループ(約100g/日以上の群)で男性の結腸がんリスクが高くなり、赤肉の摂取量が多いグループ(約80g/日以上)で女性の結腸がんのリスクが高くなりました。男性において赤肉摂取量によるはっきりした結腸がんリスク上昇は見られませんでした。(略)飲酒、肥満は大腸がんリスクを増大させ、運動はリスクを低下させることが確実と評価されています。これらの生活習慣に気を配ることが、肉の過剰摂取を避けることと合わせて、大腸がんの予防には大切です。
とあり、「鶏肉ならいくら食べても大丈夫」というわけではありません。さらに日本人のためのがん予防法として「塩蔵品を控えること」「野菜・果物不足にならないこと」「熱い飲食物をとらないこと」が挙げられています。
つまり健康的でバランスのよい食生活を送っている限り、平均的な日本人の肉摂取量では過度にリスクを気にする必要がなさそうです。
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