電力小売り全面自由化に向けた東電の新基幹系システム、開発が難航?

2015年11月3日 16:24

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記事提供元:スラド

あるAnonymous Coward 曰く、 来年4月に電力小売りの全面自由化が予定されているが、それにあわせた東京電力の基幹系システム開発進捗はギリギリのようだ(日経ITpro)。

 10月27日に開催された電力基本政策小委員会での東京電力の報告によると、すでに結合テスト・総合テスト工程にあり、現時点では予定どおりの進捗だそうだが、一定の遅延リスクもあるという。いっぽうで日経新聞の記事では開発作業が難航しているとされており、その理由として東京電力が「火力・燃料」「送配電」「小売」の3部門に会社を分割することから、基幹システムを完全に刷新する必要があるためと説明されている。

 システム移行は2016年2~3月に実施する見込みだという。主要な開発は12月末に完了する予定とのことで、そこで来年4月に間に合うかの判断ができるそうだ。万が一託送業務システムが全面稼働できなかった場合は紙で部門間のやり取りを行うなどで対応するとのことで、その場合の対処方針について政府の協力も求めているという。

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